ロサ

エピソード「ある神話より」

― まだ幼い顔立ちの少女が目覚めたようだ。

「ここは…見覚えが無いな。」

神殿の中央に鎮座"されている"美しい女神の像の正面に起き上がると
一言だけそう呟いた。

あたりを見まわし、また一言。

「…また大げさなものを作ったものだ。
 これは山を削ったのか?
 山の神がさぞかし嘆いておろう。」

嘆き、哀れみ、溜息、

「ま、静かなのは良いがな。それにしても、まだ眠い。」

そして欠伸。

「もう少し寝ていよう。」

― 再び少女が目覚めるのは、人類にとっては遥か未来だった。
その神殿は既に"異教徒"に破壊され、見る影も無いが。

ロサ
Rosa

銀髪で神秘的な少女。
「とある事件」から姉妹と出会い、行動を共にする。